日本酒カクテル @ HOTEL BUENA VISTA

急遽のことでしたが、正月早々に『ホテルブエナビスタ』で日本酒カクテルを少し、プロデュースしていました。 ホテル内の11階、エグゼクティブラウンジでの期間限定で、2026年1月3日(土)~1月5日(月)に提供されていました。

いや、1種類だけなのです、今回は。 何せ、本当に急遽のことだったので・・・・・・。

 

今回のベースは、御神酒として振る舞った日本酒で、『岩波酒造 合資会社』の『岩波 上撰 本醸造』。 そこにダージリンティーと果汁100%の信州産リンゴジュースを重ねてみました。

名も付けずに出してしまいましたが・・・・・・名付けるなら『Alegria ~歓喜~』でしょうねぇ。 甘さの中にほのかな酸味があって、そこに本醸造ならではの爽やかな香りとコメの旨味が合わさる。 お試しいただいた方からは「スッキリして飲みやすい」とか「1泊延長した甲斐があった」とうれしいお言葉をいただきました。

そう、日本酒は良いんですよ♪


≪LINKS≫

HOTEL BUENA VISTA

岩波酒造 合資会社


≪PHOTO INFO.≫

CAMERA:Canon EOS R50V

LENS:RF-S14-30 IS STM PZ

FILTER:—

EDIT:Adobe Lightroom

作 純米 玄乃智

少し前に入手した、『作 純米 玄乃智』。 三重県は鈴鹿市にある『清水清三郎商店㈱』の一献で、国産酒造好適米をブレンドした日本酒です。

吟醸香は穏やかで、爽やかさを湛えています。 若い青リンゴを思わせて、とてもきれいな味わいを予感させてくれるのですが、その予感通りに飲み口は軽やかで柔らかく、コメの旨味がふんわりと拡がる。 そして、酸味とわずかな苦味を感じさせた後にスッとキレていく様は、とても心地良いのです。

なかなかね、単一の酒米だけではどうにも演出しきれない味はあるもので、このクリアなのに味わいに満ちた点や、コメの旨味を感じさせるもののくどみ無く爽やかにキレていく点は、とても印象的。 そして、この2点に伴う充実感が、この一献の最大の魅力かもしれません。

 

そう、この日本酒に関しては酒米も酵母も詳細は公にされていません。 詮索したくもなるのですが、公にされていることでの先入観も確かに発生してしまうもので、どちらが良いとは言えませんよね。 日本酒や日本料理が世界的な注目を集めている今、唎酒師としてはやはり、先入観無く紹介をしていきたいですね♪


≪SAKE INFO.≫

NAME:作 純米 玄乃智

BRAND:作

TYPE:純米

MATERIALS:米・米麹

RICE VARIETY:—

POLISHING RATIO:60%

ALCOHOL CONTENT:15°


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清水清三郎商店 株式会社

こんな夜に…山椒魚 純米吟醸

少し前に入手した、『こんな夜に…山椒魚 純米吟醸』。 長野県は伊那市高遠町にある『㈱仙醸』の一献で、長野県の酒造好適米『金紋錦』を全量使用している日本酒です。

吟醸香は穏やかで、果実味を帯びています。 飲み口は比較的穏やかですが、即座にインパクトを備えた旨味が押し寄せてくる感じ。 甘味や酸味、苦味との調和もとても良くて、熟成期間を置いているが故の効果を感じさせてくれます。 ふくよかな広がりを持った味わいは、確かに地に足のついたしっかりとしたもの。

『金紋錦』はそもそも、栽培量の少なさと栽培の困難さによって希少価値もあり、“幻の酒米”と評されることもある酒米です。 それ故に、敢えて付加価値として香り高い日本酒に仕立てられることも多いそうですが、この酒米の本領は熟成によって引き出されるコクにあると言われています。 この一献は、その『金紋錦』の魅力を見事に引き出し、唸らされるものでした。

 

長野県には『美山錦』・『ひとごこち』のツートップに加え、この『金紋錦』と『山恵錦』という酒造好適米が代表格として存在します。 酒米だけで味わいが左右されるとは言い切れませんし、最終的には味覚の感じ方は人ぞれぞれですが、日本酒や日本料理が世界的な注目を集めている今、唎酒師としてはやはり、特性を踏まえた紹介をしていきたいですね♪


≪SAKE INFO.≫

NAME:こんな夜に…山椒魚 純米吟醸

BRAND:こんな夜に…(黒松仙醸)

TYPE:純米吟醸

MATERIALS:米・米麹

RICE VARIETY:長野県木島平産金紋錦

POLISHING RATIO:50%

ALCOHOL CONTENT:16°


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株式会社 仙醸

澤の花 純米大吟醸 “満ち月”

少し前に入手した、『澤の花 純米大吟醸 “満ち月”』。 長野県は佐久市野沢にある『伴野醸造㈱』の一献で、長野県の酒造好適米『美山錦』を全量使用している秋酒です。

とても穏やかな吟醸香はほのかに甘く白桃を思わせてくれます。 飲み口はとても軽やかに感じるのですが、そこからうまみが膨らみ、わずかに酸味も苦みも感じさせながらきれいにキレていきます。 それも、勢いのまま広がって萎んでいくのではなく、押しては寄せる波のように程良いバランスで広がって収束していく印象。

決して強い印象ではなく、穏やかに、そして艶やかに広がり、それを保ちながらゆっくりと収束していく様は、上質なオーケストラの旋律のような見事さです。 飲みやすさとうまみの印象、そして上品なキレは、とても心地良く、秋夜のひとときを特別なものに昇華させてくれます。

 

水や磨きに由来する味わいのクリアさや、『美山錦』ならではの香りとフルーティーさ、そして、それを引き出す酵母。 最終的には味覚の感じ方は人ぞれぞれですが、日本酒や日本料理が世界的な注目を集めている今、唎酒師としてはやはり、特性を踏まえた紹介をしていきたいですね♪


≪SAKE INFO.≫

NAME:澤の花 純米大吟醸 “満ち月”

BRAND:澤の花

TYPE:純米大吟醸

MATERIALS:米・米麹

RICE VARIETY:長野県産美山錦

POLISHING RATIO:50%

ALCOHOL CONTENT:16°


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伴野醸造 株式会社

真澄 山廃純米吟醸 ひやおろし

少し前に入手した、『真澄 山廃純米吟醸 ひやおろし』。 長野県は諏訪市元町にある『宮坂醸造㈱』の一献で、長野県の酒造好適米『美山錦』に酒造好適米の王とも呼ばれる『山田錦』を加えて醸されています。

吟醸香からして少し複雑な印象があって、バナナやメロンの熟した甘味も感じるし、スダチのような爽快な酸味も感じるのです。 穏やかながら複雑な吟醸香に、ついつい期待値も上がってしまうのですが、飲み口は以外にもやや軽く、華やかさが勝る。 そこから甘味と酸味が折り重なって広がり、まろやかなうまみが顔を出して五味のバランスがピークに達すると「ぬぅん」と少しの余韻を残してキレていく。

強過ぎず、されど確かなエネルギーを感じさせてくれるのは、山廃かつひやおろしという組み合わせの妙かもしれません。 口に含んだ後からキレまでの感覚を放射状に広がるようなイメージで評するのが一般的なのかもしれませんが、個人的にはフレーズの後半というか、トーンの明るいところから最後の主音に向けて拡散したエネルギーが集約されていくような印象です。

 

口に含んだ瞬間のインパクトで「あ、おいしい」というのではなく、喉に通した後につい「旨いねぇ」とため息とともに言葉が漏れるような、秋夜にしみじみと味わいたくなる日本酒です。 こういう味覚の感じ方は人ぞれぞれですが、日本酒や日本料理が世界的な注目を集めている今、唎酒師としてはより少し、細かく伝えていきたいですね♪


≪SAKE INFO.≫

NAME:真澄 山廃純米吟醸 ひやおろし

BRAND:真澄

TYPE:山廃純米吟醸酒

MATERIALS:米・米麹

RICE VARIETY:長野県産美山錦・兵庫県加東市山国地区産山田錦

POLISHING RATIO:55%

ALCOHOL CONTENT:15°


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宮坂醸造 株式会社