少し前に入手した、『真澄 山廃純米吟醸 ひやおろし』。 長野県は諏訪市元町にある『宮坂醸造㈱』の一献で、長野県の酒造好適米『美山錦』に酒造好適米の王とも呼ばれる『山田錦』を加えて醸されています。
吟醸香からして少し複雑な印象があって、バナナやメロンの熟した甘味も感じるし、スダチのような爽快な酸味も感じるのです。 穏やかながら複雑な吟醸香に、ついつい期待値も上がってしまうのですが、飲み口は以外にもやや軽く、華やかさが勝る。 そこから甘味と酸味が折り重なって広がり、まろやかなうまみが顔を出して五味のバランスがピークに達すると「ぬぅん」と少しの余韻を残してキレていく。
強過ぎず、されど確かなエネルギーを感じさせてくれるのは、山廃かつひやおろしという組み合わせの妙かもしれません。 口に含んだ後からキレまでの感覚を放射状に広がるようなイメージで評するのが一般的なのかもしれませんが、個人的にはフレーズの後半というか、トーンの明るいところから最後の主音に向けて拡散したエネルギーが集約されていくような印象です。



口に含んだ瞬間のインパクトで「あ、おいしい」というのではなく、喉に通した後につい「旨いねぇ」とため息とともに言葉が漏れるような、秋夜にしみじみと味わいたくなる日本酒です。 こういう味覚の感じ方は人ぞれぞれですが、日本酒や日本料理が世界的な注目を集めている今、唎酒師としてはより少し、細かく伝えていきたいですね♪
≪SAKE INFO.≫
NAME:真澄 山廃純米吟醸 ひやおろし
BRAND:真澄
TYPE:山廃純米吟醸酒
MATERIALS:米・米麹
RICE VARIETY:長野県産美山錦・兵庫県加東市山国地区産山田錦
POLISHING RATIO:55%
ALCOHOL CONTENT:15°
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